Built · 2026-08-26

山中グループ会計管理シート
構成

全社の会計を1つのスプレッドシートで回し、会社ごとの損益計算書・貸借対照表と、グループ全体を相殺した集約版を自動で出す。決算のときだけ会計ソフトに取り込む。土台は動く状態まで作りました。

2026-08-26 / 対象ブック 山中グループ会計管理 / 設計の元 オムライスランド会計管理シート

Concept

この設計が実現すること
01
数字と説明を入れる先方
口座明細を貼る、現金の出入りを書く、経費精算を書く。「何に使ったか」の説明もここで書いてもらう。会計の知識はいらない。
02
取引区分を選ぶこちら
1行につき「取引区分」を1つ選ぶだけ。勘定科目・補助科目・税区分はマスタから自動で入る。判断が要るのはここだけ。
03
集計は全部自動
仕訳の一覧・総勘定元帳・損益計算書・貸借対照表が数式で自動更新。科目を変えたくなったら、集計を見ながらマスタ側を直せば全部に反映される。
04
決算のときだけ会計ソフトへこちら
会社と期間を選ぶと会計ソフト用の取込データが出る。取り込んだ後は決算整理だけ。取り込んでから科目を直す作業をなくす。

Data Flow

数字がどう流れて集計になるか

入力シートの右側に「仕訳の列」(金額・摘要・借方科目・借方補助・借方税区分・貸方科目・貸方補助・貸方税区分)を数式で持たせます。ここが全部の集計の源。手入力はしません。

入力
各社の入力シート
口座・現金・経費精算・売上・請求書
自動
仕訳の列
取引区分から科目・税区分を引く
自動
仕訳日記帳
全シートを1本に束ねる
自動
増減明細
1仕訳を借方・貸方の2行に開く
結果
総勘定元帳
科目・補助を選んで明細を見る
 
結果
損益計算書(月次)
会社を選んで切り替え
 
結果
貸借対照表(月次)
貸借差額が0かを常時表示
 
結果
会計ソフト取込データ
会社×期間で書き出し

損益計算書と貸借対照表は1組だけ作り、上のセルで会社を切り替えます。会社ごとに同じ表を7組作ると、直すたびに7箇所直すことになるためです。

Consolidation

グループ間が相殺されるしくみ

会社をまたぐ取引は、片方に債権、もう片方に同額の債務が立ちます。この対応するペアをグループ間対応マスタに登録しておき、「全社(連結)」を選んだときだけ両方を集計から外します。

A社(払った側)
立替金 / 補助=B社
1,200,000
対応するペア
B社(払ってもらった側)
未払金 / 補助=A社経費立替
1,200,000
全社(連結)では両方とも消える。単純に足すとグループ全体の資産も負債も1,200,000ずつ水増しされるため。会社ごとの表では、当然そのまま残ります。

相殺の対象になるペア

取引の性質片方もう片方消えるもの
経費立替立替金(相手会社)未払金(相手会社経費立替)資産・負債
貸付・借入貸付金(相手会社)借入金(相手会社)資産・負債
利息受取利息/未収入金支払利息/未払金収益・費用と債権債務
グループ内の売上売上高外注費・仕入収益・費用
家賃・管理料受取家賃・管理料収入地代家賃・支払管理料収益・費用

ズレたら気づける形にする

片方だけ計上されていると相殺が合いません。そこでグループ間照合のページを作り、ペアごとに「A社側の残高/B社側の残高/差額」を並べます。差額が0でなければ赤で出るので、どちらに計上漏れがあるかがその場で分かります。今は法人間取引管理表で手作業で見ている一致確認が、常に自動で出ている状態になります。

Structure

ページ構成
種類ページ役割
マスタ
(設定の正本)
法人マスタ7社の一覧。決算月・課税方式・登録番号。集計の切り口新規
科目マスタ勘定科目と、それがどの区分に集計されるか
表示区分マスタ売上高・売上原価・販管費・営業外・資産・負債・純資産の定義
補助科目マスタ補助科目と親科目。相手会社の紐づけもここ
取引区分マスタ取引区分 → 科目・補助・税区分。全社共通で1本
税区分マスタ会計ソフトの税区分の一覧
グループ間対応マスタ相殺するペアの定義。連結の正本新規
シートマスタどの入力シートが何のデータか・担当は誰か
入力
(6つの型に統一)
口座型明細を貼る。残高が1行ずつ合っているかを自動検証
現金型小口現金。担当者の列で複数人を1枚にまとめる
経費精算型立替精算。精算者の列で複数人を1枚に
売上型家賃・請求書などの入金元データ
請求書型受け取った請求書からの月次計上
開始残高型前期からの繰越残高
中間仕訳日記帳全入力シートを束ねた1本の仕訳一覧
増減明細集計の土台。会社・相手会社・内部かどうかを持つ
集計総勘定元帳科目・補助を選んで明細と合計を見る
損益計算書(月次)会社を選んで切替。全社(連結)/全社(単純合算)も
貸借対照表(月次)同上。貸借差額を常時表示
連結精算表各社合算 → 相殺 → 連結 を科目ごとに並べる新規
グループ間照合ペアごとの両社残高と差額新規
出力会計ソフト取込データ会社×期間を選ぶと弥生の取込形式で出る新規
取込【取込】オムライスランド専用ブックから読み込んだ仕訳。専用ブックは読むだけ新規

今回は作らないもの

日次の損益計算書・貸借対照表見送り、経営ダッシュボード・固定費・固定資産台帳・棚卸・資金繰り表見送り。飲食店の日商管理向けに作った部分で、月次で足りる山中グループには重さだけが残るためです。必要になった時点で移植できます。

Selectors

見たい形に切り替える

損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書・総勘定元帳は、上のセレクタを変えるだけで中身がまるごと入れ替わります。表を作り分ける必要はありません。

切り替え選べるもの使い方
法人全社(連結)/全社(単純合算)/各社連結はグループ内の取引を相殺した数字。単純合算との差が、グループ内でやり取りしている額そのもの
部門(すべて)/登録した物件・事業会社の中で分けて見たいとき。空欄のままでも動く
集計単位月次/四半期/年次そのまま月次推移・年次推移になる。年次は「年度の開始月」で4月始まりにもできる
期間開始・終了の年月空欄なら全期間。同じ年月を入れれば1か月だけ
科目・補助総勘定元帳のみ法人・勘定科目・補助科目の3つを選ぶと、その出入りだけが累計つきで並ぶ

キャッシュフロー計算書の作り方

仕訳のうち片側が現金・預金である取引だけを拾い、もう片方の科目で営業・投資・財務に分けています。口座間の資金移動と、連結のときはグループ内での資金のやり取りも除いてあります。期首+増減=期末が、貸借対照表の現預金と必ず一致します。

Status

できたもの/これから

動く状態になっているもの

できたこと確かめた内容
マスタ9枚(法人・部門・科目・表示区分・補助科目・取引区分・税区分・グループ間対応・シート)自由に書くのは3か所だけ、あとは全部プルダウン
入力シートの型6種(口座・現金・経費精算・売上・請求書・開始残高)取引区分を選ぶと勘定科目・補助科目・税区分が自動で入る
仕訳日記帳・増減明細登録した入力シートを自動で束ね、借方・貸方の2行に開く
損益計算書・貸借対照表会社別も全社連結も貸借差額0。単純合算との差がグループ内取引額と一致
キャッシュフロー計算書期首+増減=期末が貸借対照表の現預金と一致
総勘定元帳借方合計・貸方合計・期末残高・行ごとの累計が一致
グループ間照合ペアごとの差額が全件0(=計上漏れなし)
オムライスランドの搭載専用ブックの16シートから2,730件を取り込み。件数も各月の貸借対照表も専用ブックと一致(2025/09 219,967/2025/10 936,768)
プルダウンの色分け・入力ミスの赤表示・数式の保護選ぶ欄は薄い金色。マスタにない取引区分は赤くなる

これから

  • 会計ソフト(弥生)用の取込データの書き出し
  • 連結精算表(合算 → 相殺 → 連結 を1枚で見る形)
  • 山中6社の実データ用シートを作る/取引区分を実データに合わせて増やす/部門(物件・事業)を登録する

画面の方針

業務ソフトとして作っています。画面に説明文・矢印・絵文字は置きません。見出しは名詞だけ。異常の検知も専用ページを作らず、起きる場所に置いています(貸借差額は貸借対照表の最下行、マスタにない取引区分は入力欄が赤くなる、グループ間の計上漏れはグループ間照合の差額列)。